私は偏差値50くらいの国立大学に合格した人です。
偏差値50は国公立の中では中堅くらい、高校受験偏差値に換算すると60くらいになります。
正直このレベルまでの大学であれば英単語は600語で全く問題ないと思っています。
正直それ以上のいわゆる難関大といわれるところや、有名私立(GMARCHなど)を目指すのであればではもっと必要になってくるとは思いますが、そのような大学を志望する人でも、とっかかりとしては600語の英単語帳は有効であるかなと思います。
その理由を600語のみで大学に現役合格してハッピーライフを送っている私すらが説明していきたいと思います。
3,000語ってキツくね?
正直私が600語の英単語帳を推す理由の最も大きいものは、このそもそも3000語とか覚えられなくね?という問題です。
英単語の100問テストをやったことのある人ならわかると思いますが、100単語でも完璧に覚えようとしたらそれなりの努力が必要になってきます。
しかし、一般的には受験に必要な英単語は3000字だとか、難しいところを目指すのであれば5000字は必要だとかいわれます。
これは、100問テストを30回分とか、50回分とか100点をとってなおかつその全てを忘れないでいろ、といわれている状態です。
普通に考えて無理じゃね?というのが私の感想でしたね(まぁだからやらなかったのですが)
600語であれば、100問テスト6回分。
何とか覚えられそうな気がしませんか?
しかし、問題はそんな量で本当に受かるのか?ということだと思います。
これについては私の過去の経験から話しをさせてもらいたいと思います。
600語で合格できるわけ
私自身も、高校はそこまで頭のいいところではなかったのです。
中堅国公立に現役合格した私は普通科で進学実績的にはトップクラスに入っていたと思います。
そのくらいのレベルです。学校の偏差値は当時57だったと思います。
そんな私の高校でも入学してすぐに1500語のシス単ベーシックという単語帳を渡され、これだけでは十分ではないがとりあえず1、2年生のうちにこれを終わらせろ、といわれました。
結果的に2年に入ってからは1ページも開かなかったのですが、大学にはきちんと合格しました。
そもそも、大学入試の英語のテストには誰も知らないような単語もいくつか出てきます。
つまり、たとえ3000語覚えていようとわからない単語は絶対にテストに出てくるのです。
それでもなぜ3000語も覚えるかというと、それは単純にその分からない単語の数を減らすためです。
まぁそうしたほうが、テストが解きやすくなることは間違いないですよね。
しかし、多くの人は3000語を覚えようとした結果2つの問題点が出てきます。
それは
- すべて覚えられず、何となく意味が分かるようなわからないような単語が多くある
- 知らない単語に対応できない
という問題です。
1の問題はとても深刻です。
基本的に3000語も覚えようとすると似た単語同士でこんがらがったり、思い出すのに時間がかかったり、そもそも思い出せない単語が出てきたりします。
正直に言って、テストに出てきた英単語に対して「ぼんやりと見た記憶がある」という状態のほうが「全く見たことがない」という状態よりもたちが悪いです。
なぜなら、単語に意味を間違って覚えている可能性があるうえに、思い出すのに時間がかかるため、ミスした上に時間もロスした、という状況になってしまう可能性があるからです。
であれば、600語を完璧に暗記し、これは知っている単語だけど、これは覚えていない、という線引きをしてしまった方がわかりやすくなります。
そして、実はテストに出てきた知らない単語というのは訓練をするとある程度意味を推測できるようになります。
これについては違う記事で話そうと思います。
ともかく、そのためにも、まずは知っている単語と知らない単語の線引きをする必要があるのです。
逆に、2つ目の問題で指摘したように3000語を何となく覚えた人にはこの意味の推測というのがやりにくくなります。
なぜなら、なまじ単語数を増やしているがために、はっきりとわかる単語以外のすべての単語が何となく見たことがあるような気がしてしまうため、無理やり思い出そうとして適当な日本語を当てはめてしまうからです。
英単語の意味の推測は、単語の思い出しとは全く違った方法で行われるため、思い出そうとしている限りは推測する能力は向上していきません。
このような理由で、自分の覚えた単語によって自分が混乱し、長い時間を単語に費やしたにもかかわらず、成果が出ないということが起こりえます。
逆に600語に絞った場合は、自分の知っている単語は一瞬で意味が分かり、知らない単語は推測で対応する、という作戦がしっかりと確立されているので中堅レベルであれば十分に通用するというわけなのです。
しかし、当たり前ですが3000語や5000語をしっかりと覚えられるのであればそれに越したことはないです。
あくまで、ある程度のレベルに最短で到達するための方法だと思ってください。
ちなみに、600語を1つ目の単語帳で完璧にしてから次の単語帳に移行するというのでもいいと思います。
この方法であれば、いきなり単語の多さに挫折するということは防げるので、高いレベルを目指す人にはこちらがおすすめです。
しかし、私の意見としては中堅国公立や日東駒専レベルのところを目指すのであれば、600語で充分であると思います。
自分の進路に合わせて判断してみてください。
600語単語帳は1周15分で終わる
ここからは600語の単語帳を使いたい!という人向けに、どうやって覚えていけばいいのかを参考例としてお伝えしたいと思います。
使う単語帳はこちら
単語帳は何度も繰り返して使う教材なので、マーカーなどの書き込みが入っていない比較的きれいなものを買ったほうがいいです。
上のリンクの商品は2023年に改訂されたかなり新しい単語帳なので、最近の傾向もバッチリつかんでいます。
ちなみにこの「合格英単語600」は20年以上前に初版が発売されてから、今も改訂が続けれられているほどロングヒットの参考書です。
ステップは以下の通りです。
- 毎日何単語ずつ新出単語を勉強していくか決める
- 新出単語は書いて練習する
- 新出単語をやりながら、昨日までにやったところも黙読で復習していく
- 全ての単語を書き終えたら、ひたすら反復して完璧にする
1]
では毎日何ページずつ新しい範囲(新出単語)を練習して進めていくのかを決めます。
いきなり、とりあえずすべての単語を見て、すべての範囲をはじめから勉強するという方法もありますが、しんどいので私は毎日少しずつ新しく覚える範囲を増やしていく方がいいと思います。
正直、継続さえできれば600語は誰にでも覚えられるので、継続を第一に考えて少しずつやっていくことをお勧めします。
2]
初めてやる単語についてはスペル(つづり)を覚えるという意味でも、書いてみることをお勧めします。
毎日何単語ずつ進んでいくと決めてやってみましょう。
とりあえず、20単語ずつとかでいいと思います。
きつかったらもっと減らしても大丈夫です。
やってみて自分の継続できそうなラインを見つけていきましょう。
1回目で覚えようとかは全くしなくていいです。
この後死ぬほどやりますので。
10回ずつ書くなどとルールを決めて、とりあえず見てみるという意識で進めてください。
最初に無理すると続かないので、あくまで自分が負担なく進められる量を意識してください。
3]
初めてやる単語を書いて練習すると同時に、前に書いて練習した範囲については毎日黙読で復習するようにしてください。
赤シートで隠しながらテンポよく進めていくのがおすすめです。
ここもわからなかったら一瞬で答えを見ていいので、覚えるというよりは見るという意識でスピーディーに進めていきましょう。
毎日新しく学ぶ単語(書き20個程度)+これまでの復習(黙読)
という感じで進めていきます。
たまに復習をしない人がいますが、これだと1000パーセント忘れます。
むしろめんどくさくて「書き」をできない日でも復習だけはするようにしましょう。
4]
20単語ずつ進めていった場合は一か月くらいですべての単語を書き終えるはずです。
そうしたら、すべての単語のスペルと日本語訳を赤シートを使って読み進めていきます。
1日1周で十分です。
私は300語の熟語帳も同時にやっていたので、それぞれを日替わりで1日1周づつやっていました。
なので、単語帳自体は2日に1周ですね。
電車などのスキマ時間がおすすめです。
覚えていない単語があっても気にしない。
とりあえず何周もしていきます。
単語帳の最初の方の部分なんかは何百回もみていくのでとんでもない速さでいけるようになるはずです。
そのうち、いくつかの単語の除いては、ほとんどつっかえずに日本語が出てくるようになるはずです。
それでもひたすら反復。
私は結果的に1周11分ぐらいでできるようになりました。
ここまでくると、日々の受験勉強の邪魔にならずに毎日でもできるようになります。
あと、いくら完璧に覚えたとしても人は1か月もすればほとんど忘れるので、定期的にやり続けるようにしましょう。
受験は絶対に楽できる方法がある
ここまでが、私のやっていた単語勉強法です。
ややこしく思えるかもしれませんが、最終的には1日10分ちょいで英単語の勉強が完結するというとっても楽な方法です。
英単語には人によっては毎日2時間以上かける人がいますが、私はそんなことはできませんでした。
だから、最も効率の良い覚え方、最も少ない暗記量で勝負しました。
私は私の記憶力を信じていないので、ひたすら反復をしました。
そして現に大学に来れています。
この方法があなたの役にも立つことを願っています。
頑張って。
私もこれからも勉強に関する記事をできるだけ書いていきます。
もしよかったチェックしてみてください。
それでは、また。
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