- 英語の文法が全く分からない…
- 形容詞って何?
- 私たぶん中学英語の文法もできないと思う
「でも独学で、これから英語を頑張りたい!」
この記事では、そんな受験生たちに向けた具体的で簡単な3ステップ紹介していきます
文法の勉強は【暗記】【反復】【問題演習】の3ステップ
英語文法はしっかりとした進め方、ステップさえ知っておけばさほど難しくはありません。
しかし、勉強を始めようとした受験生はほとんどがこの進め方を間違います。
実は英語の勉強においては、偏差値70や受験英語で満点近くを目指す人でなければやらなくてもよい範囲、覚えなくてもよい文法が沢山あります。
そして、人が暗記をするときに覚えやすい方法というのも確実に存在します。
この2つをしっかり押さえ、やることをやっていれば英語文法はできるようになります。
難しいことはいっさい言いません。
この勉強法のコンセプトは「楽して確実に」です。
それでは、勉強の進め方から学んでいきましょう。
文法暗記のステップは
- 基礎文法の暗記
- 簡単な問題で反復練習
- 問題演習
の3つです。
ステップ3は入試の過去問や模試などで実力をつけていく段階のことです。
この記事では、最初の2つの詳しい中身についてそれぞれ詳しく説明していきます。
まず、ここで知ってほしいのはこの3つの順番ややる内容を間違えると、成績が伸びにくくなるということです。
よくあるパターンとしては
- 「これ1冊ですべてOK!」的な分厚い本を買う
- いきなり問題をバンバン解く
などがありますが、これはかなり危険です。
なぜ危険なのかを先ほどの3ステップを利用して説明していきます。
分厚い本は買うな
まず、初心者がありがちなのは1冊ですべてを網羅している辞書みたいな本を買ってしまうことです。
これは、先ほど述べたステップで言うところのステップ1に当たるところになります。
最初にやるのはあくまで「基礎」の部分の暗記であって、応用までやる必要は全くありません。
分厚い参考書を買ってしまうと1周するのにもかなりの時間がかかり、最初に覚えたことは完全に忘れてしまいます。
ついでに言うと、英語が嫌いになります(笑)
別にこのような参考書が悪いといっているわけではありません。
ただ、すべての参考書にはやるべきタイミングと、正しいやり方があります。
覚えておいてほしいのは、簡単にできることだからといって効果がないとは限らないし、きついからといって効果があるとも限らないということです。
しっかりとステップを踏めば、今は何もわからなくとも、必ずできるようになります。
何を言っているのか分からなかった先生の授業も段々と意味が分かってきます。
あせらず、頑張っていきましょう
いきなり問題を解くな
これもありがちな間違いだと思います。
受験期に入ると、早い段階から問題をバンバン解きまくる人が出てきます。
そしてもしかしたらその人は成績を急激に伸ばしていくかもしれません。
しかし、それをまねして何もわからない状態から問題集を解きまくってはいけません。
なぜならその人はしばらくすると成績が上がらなくなっていくからです。
この原因は基礎の暗記が足りていないからです。
問題を解くのはステップ2とステップ3の部分であり、絶対にステップ1を飛ばしてはいけません。
最初は小手先のテクニックが身につくので多少点が上がるのですが、長期的にみれば何の意味もありません。
頭がいい人ほど徹底して基礎をやりこみます。
基礎をやる意味についてはまた別で記事を作ろうと思いますが、とにかく初心者は問題を解く必要がないんです。
僕の周りで、4月や5月に問題を解きまくっていた人は軒並み受験に失敗していきました。
僕はその時中学校の英語を勉強していましたが、結果的には受験に成功しています。(これについては次の項で話します)
重要なのは周りに見栄を張ることではありません。
自分が一番必要なことをその時にやれていればそれでいいのです。
【結論】中学英語から始めよう
ということで、どこから始めるかということなんですが、まずは中学英語の復習から始めましょう!
高校の英語が苦手な人は、まず間違いなく中学の英語から勉強し直した方がいいです。
中学の勉強をすると、今まであやふやだったところが整理されて、すっきりします。
僕の高校でもそうだったのですが、基本的に偏差値50台の高校でも、関係代名詞を使った英文を書けない人は多いです。
もちろん僕も書けませんでした。
関係代名詞が何だかすらよくわかっていませんでした。
しかし、関係代名詞は中学でやった範囲です。
中学の範囲がわからないのであれば、中学の範囲の復習は絶対に効果があります。
なので、まずは焦らず中学英語から始めていきましょう。
使うのはこちら
ぶっちゃけ中学英語の復習はどの参考書でもあまり大差ありません。
僕はこの本で勉強し、かなりわかりやすかったのでオススメしておきます。
もしこの本以外で選ぶ場合は、長すぎず読みやすそうな本を選びましょう。
やりかたですが、1日1から2単元ずつ読み進めていくだけで大丈夫です。
1週間ほどで1周すると思います。
1周だけでは定着しないので、全体を2周、もうちょっと読みたいところは3周するようにしてください。
中学英語の内容が整理でき、何となく英語がどういうものなのか理解できるはずです。
僕はこの本を読んで、あやふやだった部分が整理でき、英語に対する恐怖が和らぎました。
また、この本を読んだ次の授業で関係代名詞を使った文を自分で作れた時は感動しましたね
恐るべし、中学英語。
皆さんもワクワクしながら読んでいただけると思います。
基本的に勉強は楽しみながらできるものなので、皆さんも肩の力を抜いてやってもらえればといいかなと思います。
ちなみに、僕は学校で高校3年にもなって中学英語を勉強するのが恥ずかしかったので、本のカバーを裏返して表紙が見えないようにして読んでいました。
おすすめですよ。
【ステップ1】文法暗記は50個だけでOK
さあ、中学英語の復習が終わったら、次は基礎文法の暗記に入ります。
暗記は苦手という方も多いと思いますが、安心してください。
先ほどのテキスト同様、かなりやりやすいものを選んであります。
この勉強法のコンセプトは「楽して確実に」ですから。
それでは、使うテキストを紹介します。
この参考書、辞書みたいに分厚いです。
言ってることと違うじゃねーか!
と思ったそこのあなた、その通りです。
この教材は普通に読んだら1周するのに1か月ぐらいかかりますし、まず反復練習なんてできません。
僕も、そんな非効率で大変なことはする気ないですし、実際現役の時もそんなことはしませんでした。
それでは、この教材をどう使うのか。
結論から言うと、289~291ページにある3ページのみを使います。
この3ページには50題の問題があるんです。
問題といっても「名詞の働きは?」とかそういった簡単な一問一答です。
これを丸暗記してください。
手で隠しながら何周もして、覚えていきましょう。
丸暗記する際の注意点
注意点は2つ。
- 1問残らず完璧に丸暗記すること
- 意味は分からなくてもいい
まず、完璧に丸暗記してください。
急がなくてもいいので、何回も練習して、あやふやなところが一つもなくなるまで練習しましょう。
50問しかないので、1周するのに5分もかかりません。
慣れてくると2分もかからなくなります。
これでもかというくらいやってください。
しつこいようですが、これは完璧にやらなければ意味がありません。
この50問にすべて即答できる人なんて、偏差値60以下の高校生にはほとんどいません。
僕も、最初にやった時には一つもわかりませんでした。
でも、これを完璧に覚えると、学校の授業で話していることは半分くらいは自然と理解できるようになります。
しかし、あいまいに覚えていると、逆に思い出すのに時間がかかったり、間違った方を選んでしまったりとマイナスに働くことがあります。
この50問だけは完璧に覚えましょう
そして注意点の2つ目は、意味を深く知ろうとしないこと。
正直、勉強し始めだとこの問題の意味がそもそも分からない、なんてものも出てきます。
例えば50問の37番
Q. 分詞構文とは A.分詞が副詞の働きをする現象
なんて、僕は答えを見ても意味が分かりませんでした。
皆さんも、意味が分からない質問がいくつか出てくると思いますが、いったん意味は考えず、
丸暗記してください。
意味については後々、授業や違う参考書で出てきたときに理解していけばいいです。
ここでは、調べだすと時間がかかってしまうので、意味は分からずとも一言一句そのまま覚えるようにしてください。
余裕がある人は38の例文も
この、「リーディング教本」には真ん中らへんに38の例文というものが載っています。
文法を例文で覚えられるので、余裕のある人はこれも丸暗記しましょう。
ただ、基本は50個の一問一答だけで大丈夫です。
ちなみに、そのほかのページについては全く開く必要はありません。
もし、ある程度勉強が進んだときに、どうしてもわからないところが出てきたときにそこを見る程度にしてください。
スッテプ2問題演習で力をつける
続いてのステップは問題演習で力をつける段階です。
繰り返しになりますが、必ずステップ1を終わらせてからステップ2に移ってください。
急ぐ必要はありません。
ステップ1で完璧に覚えた文法が、ここで知識として定着すると本当に英語の文法問題は解けるようになります。
それではやり方の説明に入ります。
使う参考書はこちら
こちらの参考書は英文法のレベル別問題集というもので、全4冊あります。
大学共通試験レベルであればレベル1~3の3冊で充分です。
ちなみに、レベル1は超基礎編と書かれてはいますが、結構難しいです。
なので、レベル1から始めましょう。
7周しよう
この参考書はそれぞれ7周してください。
はい。
7周です。
できます。
いえ、逆に言えば7周しなければ知識は使えるようにはなりません。
成績は、たくさんの種類の参考書を買って何千題も問題を解いたところで上がりません。
そんな勉強法は間違っています。
そちらの方がきついですが、自分の実力にはなりません。
そもそも、1回や2回解いただけでその問題ができるようになるのなら受験など楽勝なはずです。
やってみればわかりますが、解けない問題は7回やっても解けません。
人間の記憶力なんてそんなものです。
沢山の問題を解くのはあくまで最後の段階のみです。
最後はたくさんの問題に触れて実際の問題に慣れる必要がありますが、ステップ2は基礎固めの段階です。
基礎は固ければ固いほど役に立ちますし、自信につながります。
この自信はいくら数を解いてもつきません。
逆に1冊、これだけは完璧にやったという参考書を作ることができれば、絶対的な自信になります。
そして、同じものを繰り返す方が圧倒的に楽です。
同じものを繰り返すと、1回目より2回目、2回目より3回目の方が時間が短くて済みますし、楽に進められます。
今回の参考書も、繰り返しやすいように1冊が短く、段階別に分かれているものを選んでいます。
それでは実際にやり方を説明します。
この問題集は単元ごとに分かれていて1冊につき、12単元ほどあります。
毎日1時間ほどやると3単元進み、3~5日くらいで1周できます。
なので、それを7周すると1周5日で35日、約1か月で7周することができます。
レベル1~3でも、3か月で終わるので、1つ1つ丁寧に進めていきましょう。
周回する際は回答を何かに書く必要はありません。
7周やるので、軽い気持ちで進めていきましょう。
進める際のポイント
分からないところは悩まない、すぐに回答を見る
分からない問題はすぐに答えを見て、次に進みましょう。
時間をかけるとめんどくさくなり、やめたくなります。
1問1分以内を意識しましょう。
回答を覚えるのではなく、解き方を覚える
何回も繰り返したとしても、回答の番号だけ覚えたのでは意味がありません。
回答番号を自然と覚えてしまうことは全く問題ありません。
一瞬でいいので、毎回その回答になる理由を頭の中で思い出しましょう。
正解することよりも、その回答に至るプロセス、過程を意識してください。
最後に
ここまで、長い話を読んでいただき、ありがとうがございました。
分からなかったところ、忘れてしまったところは何度も読み直してください。
質問などあれば質問フォームからお願いします。
泣いて喜びます。
今回話した話は、僕が受験期に参考にした勉強法の本の考え方をもとにしています。
今回記事を読んでこの勉強法に興味を持った方はぜひ読んでみてください。
ただ、この本に書かれていることはすべて実行するのは本当にきついです。
なので、自分でもできそうなところを選んでやるようにしてください。
僕は英語に限らず、勉強は基礎がすべてだと思っています。
そして、基礎は意外と楽に身につけることができます(笑)
今回の記事でちょっとやる気が出たという人は、とりあえず挑戦してみましょう。
ではまた次の記事で。
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