2000個の英単語を暗記なんてムリ! やりたくない!
3年生の5月、受験生の半数はこのような悲鳴を上げる。
また、3割はすでに諦めており、授業中も死んだフリでやり過ごす。
残りの2割は単語帳の存在に気づかずサッカーをやっている。
ようするに、誰もシステム英単語を開きたくないのである。
前回の記事にて、なぜ受験で2000語以上の英単語を覚えなければいけないのか、そして2000語を覚えることがどんなにマイナスなことかを書かせて頂いた。
もしまだシス単をやろうか迷っている人がいるなら、この記事を読んでから戻ってきて欲しい。
もうすでにシス単をやりたくないと感じている人は、このまま読み進めてもらって大丈夫だ。
簡単に前回記事の要約ものせておく。
前回の要約
2000語を覚えるデメリット
・ほとんどの受験生は覚えきれず、テストも解けない
・勉強がキライになる
・他の教科の勉強ができなくなる
なぜ受験英語では最低2000単語必要とされているのか
・シス単を覚えれば共通テストの98%は理解できるから
それでは、「2000語を暗記なんてムリ! やりたくない!」という方に向けて、
【本当は2000語なんてやらなくていい】という話をしていく。
あ、勘違いしないでほしい。
総合型選抜や指定校推薦に逃げろとかいうつもりはない。
正面から共通テストを攻略する上で、2000語なんて覚えなくてもいけると言っているのだ。
信じられないと思うかもしれないが、そういう人こそ読み進めてみてほしい。
中堅国公立までなら2000語はいらない
まず、どのレベル感の話をしているのか説明する。
以下の図をみてほしい。
ざっくりと関東を中心に国公立、私立の大学レベルをまとめたものだ。

そして、これを英単語が2000語以上必要な大学と、そうでない大学に分けたのが以下の図である。

黄色で塗った部分が『2000語もいらないゾーン』である。
私立だとMARCHの下まで、国公立だと5S大学と呼ばれる中堅国公立のハイレベル帯までが含まれる。
第一志望はMARCHや難関国公立にしている人も多いだろうが、現実的なラインを考えると8割以上の学生が2000語もいらないゾーンを目指すことになるだろう。
あ、第一志望を下げる必要はないヨ。第一志望は高くした方が成績も伸びやすいから。
だが、現実として偏差値40~50あたりからスタートする場合、一段階ずつステップアップしていく必要があるのも事実である。
大谷翔平からホームランを打ちたいのであれば、まず目指すべきはダルビッシュ有ではなく水原一平に勝つことである。
また、誤解されないために言っておくのだが、2000語を諦めたからといってMARCHに入れなくなる訳ではない。
まずは少ない単語数から始めてみて、いけそうなら2000語以上にチャレンジしろということである。
みんないきなりダルビッシュ有に戦いを挑むから負けるのだ。
なぜ中堅国公立なら2000語以下でいけるのか
さっきの章は後半何言ってるか全く分からなかったので、もう少し具体的に説明していこう。
中堅国公立レベルとは、「共通テストで7割が取れるレベル」である。
共通テストで7割が取れれば、だいたいの中堅国公立は受かる。
なぜなら、2次試験がショボいからである。
ちなみに2次試験とは、共通テストのあとに受ける各大学独自のテストのことだ。
この2次試験が中堅国公立はほぼ無いも同然なので、共通テスト7割だけとれば合格できる。
例えば、茨城大学理学部の2次試験は『理科1科目』のみである。難易度もたいして高くないので、ほぼ差がつかない。
逆にこれ以上のレベルの大学、難関国公立と呼ばれるレベルはそうはいかない。共通テスト8割に加えて、3教科以上の2次試験が必須となる。
よって、難関国公立レベルだと2000語以上ないと厳しいと言えよう。基本的には難関大は偏差値60以上の高校で高1からバリバリに勉強している人達が目指す世界となる。
だが、さきほども言ったが中堅国公立レベルなら2000語もいらない。
言い方を変えれば、共通テストで7割をとるのに2000語なんていらないのである。
その理由を説明していく。
共通テストで7割をとるなら、基本問題がきっちりできればいい
大前提、共通テストは年々難しくなっている。
単語数は6000字を超え、問題もややこしくなっている。
だが、出てくる単語の難易度自体はそこまで上がっていない。
それはなぜか。
それは、共通テストが「高校卒業レベルの学力」を試すテストだからだ。
問題をややこしくすることはしても、学校で習わない単語のオンパレードには絶対にできない。
だから、実は単語レベルは上がっていないのだ。
また、共通テストは前半のほうがカンタンな問題になっており、後半にいくにつれ難しくなっている。
だから、点数を稼ぎたければ前半の基本問題を確実にとることが重要だ。
例えば2024年のテストでは大問1~3で8割の正答率を出すことができれば、あとの大問4~6は半分くらいしか解けなくても60点は余裕で超える。
大問1~3で9割正解できれば、残りの問題は5割でも全体としては70点がとれるのである。
そして、大問1~3はだいたいが中学レベルの単語で構成されている。
下の図は2024年共通テストの単語をレベル別に色分けしたものだ。
大問1であれば高校レベルの単語ですらあまり出ないのがわかるだろう。

全部の問題を解けるようにするのではなく、基礎問題をキッチリ解けるように勉強をする。
これがムリなく7割を取るための最適解である。
そして、基礎問題でいえば単語は2000語も覚える必要がないのだ。
まずは1000語以内の簡単な単語帳を完ぺきにする。
そして、文法・構文・リーディングの練習を行い、英語の文章を速く正確に読むことができるようにする。
そうすれば、1日2時間も英単語を勉強しなくても、7割をとる力はつけることができる。
600語の英単語だけで共通テスト7割を取る方法
前の記事でも触れたが、「2000単語の暗記をやめるメリット」についても話す。
2000語をやめれば得られるメリット。
それは勉強の最初での挫折を防げること。そして他教科の勉強に時間が回せることである。
中堅レベルの国公立を目指す人は、高3から本格的な受験勉強を始める人も多いだろう。
そんな人がいきなり2000語の暗記をすれば、メンタルをへし折られる。
「こんなに勉強ってつまんないのか」「いつ終わるんこれ」となる。
待ってくれ。確かに勉強はつまらない。
だが、2000語の暗記よりつまらない勉強は他にないんだ。
早まるな。
そんなもの、やらなくていい。
そして、国公立を目指すなら、特定の教科で高得点を取ることを目指してはいけない。
まんべんなく60点以上が取れなければ、どこか1教科で80点とってもパーになる。
だから、勉強時間を色々な科目に分散させなければいけない。
1日2時間もストレスを抱えながら暗記についやす時間はないのである。
だからこそ、暗記する単語数は減らす必要がある。
私がおススメする単語帳はこれである。
▼『改訂2版 合格英単語600』

これさえ完ぺきにすれば、共通テストで7割目指すのは全然可能だ。
だが、「完ぺきにする」こと。これが重要だ。
この単語帳の概要や使い方については以下の記事にまとめているので、購入した後はこちらを見て進めて欲しい。
私は、独学において最も重要なのは「しっくりくる勉強法」を見つけることだと思っている。
この方法が君にとってしっくり来たら、ぜひすぐに行動してほしい。
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